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Channel: 石野桜子・なぎさ鮎川の『サイコ・フォールズ』
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第1回『サイコ・ウォールズとは?』

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――  よろしくお願い致します。


桜子  どういうブログなんですか?


――  929日に19時から、なんばにあるレジャービル味園の白鯨という所で『サイコ・フォールズ』という桜子さんと、なぎさの鮎川洋聡さんとのトークライブが始まります。


桜子  先に言っておきますけど、トークは苦手なんですよ。


――  そんな事言いながらもネットラジオをやったり、トークライブをやられたりしているじゃないですか?


桜子  苦手だからこそ、上手くなりたくて色々やらせていただいてる感じですね。『サイコ・フォールズ』って、どういう意味でしたっけ?


――  命名されたのは桜子さんですよ。


桜子  私がつけたような気もするけど、なんかぼや~としてて()


――  直訳すると『精神の滝』という意味です。このブログは『サイコ・フォールズ』というトークライブに関連して、桜子さんや鮎川さんに色々な事をお聞きしていこうという趣旨で作らせていただきました。


桜子  忘れてる部分もあるでしょうが、記憶をたどって話したいと思います。



――  ライブには僕も構成として参加させていただいておりますので、よろしくお願いします。桜子さんはこれまでにも閉鎖病棟に入っておられた事を語ってらっしゃいますよね?


桜子  色んな場所で、語らせていただいてます。カウンセラーの資格を持ってはる鮎川さんと、そういう事を中心にお話させていただけたら、また違う一面を見ていただけるのではないかという思いがあります。


――  今、おっしゃいましたように鮎川さんは、カウンセラーの資格をお持ちなんですね。




桜子  もしかしたら本番中、完全に患者とカウンセラーという関係性になってしまうかもしれません(笑)。




――  それはそれで面白そうですけど(笑)。


桜子  聞いておきたかったんですけど、このライブを始めるきっかけって高田さんが「桜子さんと鮎川さんがお話されると面白い事になりそうです」って言ってくれたからなんですよ。そもそもなんでそう思わはったんですか?



――  逆インタビューですね()。桜子さんや鮎川さんにお話をお聞きしていると、お二人だからこそおっしゃる言葉というのがあるんですね。『生の言葉』って表現した方がしっくりくるかもしれませんが。



桜子  私、そんなたいそうな事言いましたっけ?


――  ある中学校のイジメ問題が報道されていた際にツイッターで『格言って「逃げちゃダメだ」的なのが多いけど、私は「逃げても良い」って言葉に救われて今生きてます。前向きな言葉だけじゃ人を壊す。いじめられる場所に無理矢理通わなくていい。逃げるのは恥じゃない。逃げて下さい。死なないで下さい。』とつぶやかれていたんです。

桜子  あっ、確かに私、そんな事、つぶやいてましたね。年のせいか最近忘れっぽいんですけど、それに関してはちゃんと覚えてます。

――  かなりの方にリツイートされていますし、桜子さんならではの言い回しだなと思いました。

桜子  一度、格言を調べた事があったんですけど、本当に前向きな言葉しかないんですよ。まあ格言てそういうものなのかもしれないですけど。

――  言ってしまえばどの世界も弱肉強食ですから、メンタルが強い方が何かと有利って言うのは確かにそうなんです。

桜子  何事にも怯まずにどんどん突き進んでいくアグレッシブな人に対して、凄い憧れがありますね。自分とあまりにも違うタイプなので。

――  ただし、全員が全員、そういう生き方をできるわけでもない。その価値観を押し付けられると潰れてしまう人もいます。そういう人たちをはたして『弱い』という一言だけで片付けてしまっていいのか? という疑問があったんです。

桜子  ちなみに鮎川さんはどんな事をおっしゃっていたのですか?

―― 『こちらから大きな期待はしないけど、絶対に見放す事もしない』とおっしゃっていました。鮎川さんの周辺には精神疾患で苦しんでおられる人がたくさんいらっしゃいまして、そういう人たちとの交流で生まれた信念のようです。


桜子  鮎川さんの奥様も精神疾患でいらっしゃるんですよね。

――  はい。

桜子  鮎川さんのお人柄を表している言葉ですね。期待されてると思ったらプレッシャーに感じることもあります。ほどよい距離感で自分を見捨てずに見守ってくれる人というのは、本当にありがたいんですよ。

――  色々お話をお聞きしていると、桜子さんは入院されていた時期の記憶が結構、曖昧だとか?

桜子  ほら、人間の記憶って無意識のうちに蓋されたりするでしょ?


――  嫌な記憶って片隅の方に押しやられてますからね。躁鬱病がひどかった時に、どれくらい入院されていたとかも把握されていない?

桜子  母親に聞いたら教えてくれると思うのですが、聞くのが怖いんです。その期間、親に入院費用を出してもらっていたわけで、いくら負担してもらってたか怖くて、未だに聞けないんです。

――  最初は躁鬱ではなく、鬱病だと思われていたとか?


桜子  鬱病用のお薬を出していただいてたのですが、どうも効き目が薄かったみたいで、躁鬱病のお薬に変えていただいたら、そっちの方がよく効きました。そこで躁鬱だと分かったんです。
             (続きます)


            インタビュー・文 高田豪


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