―― 第2回サイコ・フォールズが無事、終わりましたが?
桜子 だいたい2回目のライブでお客様が減るというのが普通なんです。今回も、それを覚悟していたのですが、思いのほか、たくさん入ってくださってありたかったですね。
―― 第1回と比較されてどうでしたか?
桜子 大分、自然にできるようになりました。もっと回数を重ねていけば、舞台上でのお互いの呼吸も合ってくるかと思います。
―― 次回のサイコ・フォールズは12月7日(土)に、同じく白鯨で19時から行われます。
桜子 第3回もたくさん足を運んで欲しいですね。
―― 第2回のサイコ・フォールズでおっしゃっていましたが、現在、通われている心療内科がついに予約制になったらしいですね。
桜子 そうなんですよ。今まで待ち時間が長かったので、嬉しい限りですね!
―― そこの先生にずっと昔から見ていただいているのですか?
桜子 はい。閉鎖病棟に入院する前から、ずっと見ていただいております。
―― その先生は、最初に行った病院にいらっしゃった方なんですか?
桜 子 そうですね。最初に訪れた所で今の先生と出会えて、ラッキーでした。患者とお医者さんとの相性って絶対あると思うんです。先生によって治療の仕方や接し方というのは変わってくるでしょうし、もし合わないなと思ったら変えるというのも、ひとつのやり方だと思います。
―― 桜子さんは、よく「先生に聞いてから判断します」とおっしゃいますよね?
桜子 言ってますね。私の中で主治医の先生が、かなり大きなウェイトを占めているのは間違いないと思います。「ここまで依存してていいのかな?」と思う事があるくらいですから。
―― まあ、でもその方の治療が合っていたからこそ、こうして芸人復帰できたと言ってもいいと思うんです。
桜子 いい方向に導いて下さってると思います。もう、かれこれ10年くらいの付き合いになりますね。私の事をよく見て下さってるので本当にありがたい限りなんですけど、その反面、色々、知られすぎて恥ずかしいというのもあります(笑)。
―― 主治医の先生のおっしゃる事というのは、よくお聞きになっている?
桜子 かなり聞いている方だと思います。婚活を勧められたら、素直に婚活を始めましたし。
―― その頃というのは芸人復帰は?
桜子 病状が良くなかったので、全く目処が立っていませんでした。その後、認知行動療法という治療法に出会った事で回復していきました。
―― いつ頃の時期でしょうか?
桜子 認知行動療法の一環として出場したのが2011年のR-1でしたので、あれくらいの時期ですね。
―― アマチュアとして田村良子名義で出られたR-1ですね。
桜子 ちょうどあの時期に婚活で出会った方とお付き合いしていたのですが、私がR-1へ没頭するあまり、その人は去っていったという悲しい思い出もあります。
―― もし時期がずれていたら結婚されていたかもしれない?
桜子 そうですね。この治療法が私に合っていた為、芸人復帰できるほど回復しましたが、もしそうならずに芸人への未練を捨てざるをえなかったら、結婚して家庭的な幸せを掴めていたかもしれませんね。
(続きます)
インタビュー・文 高田豪